兵庫県宍粟市波賀町

2017年06月02日


兵庫100山に戻る

兵庫100山』   兵庫の山では年に数回しかない澄み切った見通しだった。
三久安山
  三久安山へは過去2回、梯子登山口(仮称)側から登っているが、展望の無い詰まらない道だったことを記憶していた。 音水湖側からの登山道は長い林道跡歩きがあるが全体を通して変化が多く、退屈しない登山コースだった。 展望無く、見所の無いのはどちらのコースも同じだった。
久斗山に向かう
  兵庫100山の3巡目最後の山、久斗山に向かう。
先日、時間切れと体力電池の消耗で登頂を断念した久斗山のリベンジを行い兵庫100山の3巡目を完登としたい所であるが、帳簿上は完登になるのであるが、3回目の黒尾山は積雪山に時間を取られ夕刻の宴会に間に合わなくなり、途中でリタイヤしているのだった。 黒尾山は後日にゆっくりと登ることにする。
〔025〕三久安山 (1,123m)
兵庫100山の3巡目も終盤を迎え、登りたく無い山も登って来たが、前回に登った時の記憶が薄れ、どの山も始めての山の様な新鮮さを感じている。山の方も変化があったり、登山口を変える場合もあるので、3巡目とは言え色々と面白いこともあった。
さんきゅうあんざん
Road Map :R29を音水湖に向かい、引原野外活動センターの林道に入り林道終点まで走る。
Route Map:舗装された林道終点の駐車場から山頂までを往復する。。
往復時間:2時間47分
登り:1時間30分
下り:1時間12分
舗装された林道の先にも地道の林道が伸びているが、四駆でも走れない程に荒れた林道になっていた。ここに宍粟50山の道標あり。
音水湖からの林道を終点まで走れるのかが心配だったが、早朝ではまだ作業が始まっておらず楽々と通れた。帰りが心配だ。林道は最後まで舗装されていたが、落石が多く、タイヤのパンクには心配した。
6時45分に駐車場?に車を停めて歩き始める。晴天ではあるが気温は14℃で風が強く、6月だと思われない寒さだ。
林道跡歩きからは展望が利いたが、ただ見えているだけの展望だった。
地道の林道は長く放置されているのか、薄いで深く掘り込まれていた。
見上げると様々な植生の山肌となっていた。この後、判ったことだが、
登山道は左上のスギの植林帯の縁を登ることになる。
林道跡は林道としてはこれまで経験したことがない斜度のきつさだった。登りは良いのだが、下りでは滑って転んでしまいそうなきつい斜度だ。
左側はスギの植林帯、右側は草地の境界が登山道となっていた。
実測850mの林道跡歩きを終え、27分で登山口に着く。
表示を見逃すと延々と林道跡を歩いてしまうことになる。
真っ直ぐ登って行くと草原に出てしまい踏み跡を見失う。
踏み跡を探していると左側の雑木林にナビテープが一杯
ぶら下がっているのが見えた。
これ程極端な植生の境界は見た事ない。
草地は放牧地だったかも知れないがシダしか生えていない。
ヒノキの植林帯の大きな尾根を登って行く。
右てには木立の隙間から展望が得られる所もあった。
ここだけ沢山のテープがぶら下がっていたので、誰に取っても
迷いの森だったのかも知れない。(と思いたい!)
小さくではあるが登り下りを繰り返して行く。
ハゲ具合から ”一山”と同定出来たが、実際はかなりの遠景である。
ヤセ尾根を鞍部から登り返して行くと、直ぐに大きな立岩があった。
他に見所は何も無いのだから、せめてこの立岩には名前を付けておくべきだと思う。
ヤセ尾根を下る様になる。 登山道らしくて面白い。
鞍部に向けて緩やかに下って行く。
展望の利かない尾根筋を登って行く。 ブナが多いだけがせめてもの救
いとなっている。 ここまで風が強く寒いのを我慢して来たが、我慢す
る必要は無いと思いW・Bを着る。 今日は6月と思えない程の寒さだ。
分岐点のあるピークへ登って行く。
分岐点のピークの標高は判らないが ”三久安山”と変わらないのだ。
1時間19分にて分岐のあるピークに着く。 梯子登山口から過去2回、
このピークに登って来ているが、記憶に残っていない。
分岐のあるピークは比較的に広く、道標が無ければ道間違いしてしま
いそうだ。 ”音水湖”は今、登って来た方向。 ”三久安山”は当然、これから向かう方向となる。 赤い矢印は意味が判らない。
山頂までは尾根筋を緩く下って行くのと、
ブナの美林が広がるのには記憶が残っている。
尾根を風が吹き抜けて寒い。
この尾根筋も左側がヒノキの植林帯で右側にはブナを主体とした
広葉樹が広がる。 ブナの巨木は見当たらず、精々、写真の中木だ。
新緑には少し遅いかも知れないが、まだ緑が輝いている。
展望が利かないので見る物は新緑しかない。
いよいよ最後の登りとなる。
1時間30分にて ”三久安山”(1,123m)に着く。
山頂から展望が無いのはしっているのでがっかりはしなかった。
過去に山頂をパノラマにすることはまずなかったが、いかに展望がないかを写真に納めたかった。
写真は北半分であるが、南半分も同様に展望がない。 5分程、写真を撮って直ぐに下山する。
分岐のあるピークへ登り返して行く。
この後も登り返しは4回出て来る。
分岐点までの尾根を下って行く。
この尾根筋は展望が得られなくても雰囲気の良い道だ。
立岩に戻って来る。 やはり、この岩にはこじ付けでも
良いから名前を付けるべきと思う。
ヤセ尾根感の無いヤセ尾根を通過する。
尾根の肩から下って行くと、登り時には気付かなかった三角点があった。これは地図上の982mの小さなピークの様である。
歩き易い道であるが、スギの植林帯で殺伐としている。
登り時に見たのと同じ展望。
”一山”は間違いないと思うが、”阿舎利山”は合っているかどうかは不明。
植生の境目を下って行く。 朝は寒かったが、
この時間では暑い位に気温が上がって来た。
下山51分にて登山口に戻る。 後は林道跡歩きを消化するだけ。
登り時の心配通りに下りは滑り易く、時間を要してしまった。
1回だけ滑って転んでしまった。
林道跡には分岐が多い割には道標が殆ど無いので、道間違いに
要注意だ。 幸い、今日は道間違いがなかった。
下り1時間12分にて駐車地に戻り、”三久安山”を終了する。
今回は何のハプニングも無かったが、ハプニングの無かったのを
物足りなく感じる。
    標高差:473m
累積標高差:720m